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ニュージーランド一人旅 2005.2.28-3.5


■ ニュージーランドの総合情報

Yahoo! Japan - ニュージーランド

■ 旅行日程

2005年2月28日

12:50学校発、タクシーで三宮へ。13:15三宮発リムジンバス。14:30関西国際空港着。

15:00出国手続き開始。全長5センチのハサミが、手荷物検査に引っかかるトラブルはあったものの、無事、終了。17:00からの大韓航空KE726への搭乗手続きを待って、搭乗ゲートで、時間つぶし。

17:30 離陸

19:25 韓国インチャン空港着。乗り継ぎ時間があるので、ネットしようと思ったが、7時で終わっていた。残念。

20:45 インチャン空港出発。21時ごろ夜食。うわさどおり、大韓航空の機内食は、ビビンバだった!調子にのってビールも飲んでみた。座ったままで食事ばかりなので、フォアグラの気分。

このへんで時差の調整。以下、現地時間で表記。現地時間深夜1時というのは日本時間21時となる。

2005年3月1日

機上で一夜をあかした。途中、気流の乱れでかなりゆれたが、ずっとうつらうつらしていた。現地時間午前9時(日本時間で朝の5時)に、ばっちり目がさめた。おそるべし体内時計。

朝はオムレツとおかゆの選択だった。当然、オムレツやろ、と思ったら、隣の韓国人はおかゆの選択をしていた。そういえば昨日の夜は、ビビンバと牛肉の選択でも逆の選択をしていたなぁ。

11:45、オークランド空港、無事着。ここから悪夢が始まる。

まず、関西国際空港で取り上げられた5センチのはさみを返してもらうのに、1時間まち。さらに、荷物検査で不審者と間違われ、別のコーナーにつれていかれてしまった。

目の前には大きなテーブルが8こくらいあって、その上に荷物を洗いざらいぶちまけられて、半泣きになっている人々の姿が・・・ぞっとしてみていると

  1. 最初は笑っている
  2. 次にいらいら貧乏ゆすり
  3. 最後は半泣き
という風に、1時間以上にわたって、段階をふんでへこんでいく様子がみてとれた。並んでいる人をみるとたしかに怪しい・・・この仲間に見えるのか・・・

並ぶこと1時間! 1時半にようやく自分の順番に。へんなものいれなくてよかったーと思いながら、税関のおじさんと、緊張の会話。が・・・

先生だと名乗ると、とたんに柔らかくなった。クレジットカードとフィオナのアドレスを見せると、即効OKとなった。所用時間10分。

周囲では、荷物をぶちまけられ、半泣き顔の不審者たちが並ぶなか、部屋を後にした。

ようやく入国手続きが終わったのが2時ごろか。とりあえず、3万7千円分ほどを換金。1ドル80円計算。旅行者用窓口で、翌日からのバスなどを手配して、2時40分のバスに乗ろうとした。空港から出た瞬間の強い日差しがとても印象的だった。沖縄のような日差しなのに、日本のGWくらいの気温。

バスがきたのは3時すぎ。万事がこの調子。とにかく、のんびりした国。

ホテル到着は4時。Copthorne Anzac Avenue。チェックインやら到着報告やら、3月3日分の払い戻しクレームやら、手間取ってホテルを出たのが5時半。30分ほど歩いて、オークランド市街地へ。見つけたネットカフェで日記記入。ここまでで6時。

メインストリートである、クイーンストリートを1往復。みやげ物物色。TimTam2こで5ドルを8セット=40ドル=3200円。そのTimTamのうち1箱をかじりながら、さらにみやげ物を物色。水泳部員へのお土産として、10ドルTシャツ12枚=約9600円。ここまでで7時半。

天文台の観望会の時間に間に合いそうだったので、タクシーに飛び乗って、StarDome Observatoryへ。しかし、営業日が水〜土だった。ショック。明日、出直し。

しかし、往復でバングラディシュ出身の運転手と会話が弾み、あれこれ教えてもらった。片道23ドル、往復で47ドル=約4000円だが、1時間の英会話料金と思えば、安いだろう。母国語はバングラディシュ語だが、少しなまっているものの英語ぺらぺら。大卒らしい。なぜ英語ができるのか聞いてみると、大学では講義はすべて英語だとか。少々、間違っても、使い続けることが大切だといっていた。その他、気をつけるべきことをいろいろ教えてもらった。 たしかに、酔っぱらった学生が、あちこちで目についた。

いったんホテルに戻り、1時間ほど休憩。夜の9時(日本時間夕方5時)すぎから、徒歩で再び外出。Sky Towerへ。地上220メートルをぼんやりと1時間ほど眺めた。彼女とでも見れば、さぞやロマンチックだっただろうに。

その他、今日気づいたこと。 時差のためか、なかなか眠れず2時頃(日本時間10時)に就寝。

2005年3月2日

朝7時起床。窓から見える日の出に、見入ってしまった。朝からTimTamをかじって、水を飲んで、8時ホテル発。まずは、Aucklandの町並みを見学。朝の気持ちよい空気と、街中でも緑あふれるオークランド大学のキャンパス内を歩いた。クイーンストリートに入ると、さすがに通勤や通学の客が多く、活気にあふれていた。

昨日、タクシーの運転手が教えてくれたとおり、町中の至る所に監視カメラがついている。どこに行っても目立つ『i』マーク=観光案内所とともに、観光客への配慮が徹底されている。このあたり、日本は圧倒的に遅れている。

気にせずどんどん西へ歩き続け、8時半、ビクトリアパーク着。広大な芝生の公園が広がっている。巨大な街路樹が日陰を作っており、美しい。9時に隣接しているショッピングモールが開いた。街中よりは安いので、お土産はここがお勧めかも。みやげ物を30ドル分、購入。テーブルコースターとトランプ。9時すぎまで滞在。

ここに限らず、こちらは商売気がなさすぎる。隣通しの店でも、値段が平気で違う。今回の旅行の主食になった、TimTamというクッキーは、ある店では4ドル、50メートルほど離れた別の店では2つで5ドルだったりする。やる気、あるのだろうか。

タクシーで、オークランド動物園まで移動。今回のタクシーは、アジア系の人で、沈黙したままで終わってしまった。残念。15ドルほどを払う。

10時、動物園着。地元の小学生と思われる集団が来ており、先生かガイドの解説が英語で聞けるチャンスとばかりについていったが、10時半にいきなり、公園で食事タイムに入ってしまい、仕方なく一人で園内散策。11時過ぎまで滞在。お目当てのキウイもお休みなのか見ることができず。もっと南半球特有の動物を期待したのだが、キリン・ゾウ・ライオンといったところが主で、期待はずれ。

以降は、周遊バスで移動。乗り放題30ドル。しかし、これで金欠確定。換金しなければいけなくなった。

12時、MOTAT(交通と科学技術の博物館)到着、1時間ほど滞在。歴史物の車やら電車がたくさんあり、マニアにはたまらないのだろうが、もともと関心のない私には???。科学技術のコーナーもあり、期待していたのだが、振り子の原理や、電気誘導管?など、日本にもある子供だましのような実験設備ばかり。しかもほとんどだれもいないので、むなしさも倍増。

失敗したなーと思っていると、小学生と思われる一団が、係員から説明を受けていた。係員のおじさんは、子供たちに一生懸命、自動車のエンジンの仕組みを説明していた。ピストンやプラグの仕組みなど。おじさんの説明に熱が入れば入るほど、子供たちは上の空になっていくのは、万国共通か。

野外では、展示されている列車の前で、同様の説明がなされていた。ニュージーランドで一番最近まで使われていた、蒸気機関車とディーゼル機関車について。今は電化しており、もう使われていないらしい。オークランド・ウェリントン間の列車は1日1本!と、もともと列車自体がほとんど使われていないのだが・・・

1時、オークランド博物館。正式名称は、Auckland War Memorial Museumであることは、ここにくるまで知らなかった。戦争のディスプレイ、事実のみを客観的に展示しており好感を持てた。被害を中心に訴える韓国やシンガポールの同様の展示とは違う。各戦争でのオークランド住民の戦没者の名前がそれぞれのコーナーの壁に刻まれていた。そして、最上階の一番大きなスペースの真っ白な壁一面に、第二次世界対戦での戦没者名・・・。この戦争の相手は日本であることを思うと、鳥肌がたった。

1Fマオリ文化の展示には圧倒される。白人文化に飲み込まれていない、ニュージーランドならではのたくましさを感じた。マオリ族の踊り。これもなかなか。一緒に写真もとってくれる。2時発。

2時半ごろ、マウントイーデン到着。絶景! オークランドの、オークランドらしい景色が360度、一望できた。滞在時間は5分だったが、とてもよかった。

このバスに乗っている間、運転手はひたすらガイドとしてもしゃべり続ける。ニュージーランドは自殺率がとても高いらしい。

オークランド中心部は結構、交通量が多い。ニュージーランドは車社会。交差点で止まると、レゲエ風のお兄さんが、ノリノリで、窓ふき道具を振りながら近づいてくる。信号待ちの車のフロントガラスを、ノリノリで次々と拭いていく。中には、お金を払う人もいる。違法なのだそうだが、なにかほほえましい風景だった。

観光バスで、バスターミナルへ。ここからさらに、City Circuitという無料バスに飛び乗る。これでオークランド大学前まで。大学生がたくさん乗っていた。

いったんホテルに戻る。TimTamとお金を持ってすぐに飛び出る。再び無料バスに飛び乗り、チョコレートをかじりながら、都心へ向かい、換金後、バスターミナルへ。

4時50分、初体験、路線バスであるStageCoachに挑戦。タクシー代が馬鹿にならないので。

5時半、Kelly Tarlton's Antarctic Encounter and Underwater Worldに無事到着。わずか2ドル60セント。タクシーの十分の一ですんだ

水族館そのものは、エイと水中トンネルとペンギンが見ものらしい。悪くはないが、修学旅行で訪れた沖縄のちゅら海にははるかに劣る。海遊館にも勝てないだろう、水中トンネルはたしかにすごいのだが、直径は3メートルほどで小さいに、ベルトコンベアーに乗って移動していると、自分が回転寿司になったような気分・・・。それでも5周くらいは回ったが。

南極ペンギンのアトラクションも、出来損ないのディズニーシーのようで・・・以下略。

7時、バスで都心へ戻る。観光センターへ。プラネタリウムの行き方を聞く。

7時半、StarDome Observatoryへ。バスを使いこなせるようになった。昨日はタクシーで24ドルかかったのが、バスだと2ドル60セント・・・8時からプラネタリウム見学。1時間プログラムを2回。1回目のプログラムは疲れのため、途中で寝てしまった。さらに実際に星空観察会。生まれて初めて、南十字製を見た。きれいだった。終了10時半。10時45分の最終バスに飛び乗り、都心へ。

11時20分、都心着。ネットカフェを探すのに手間取り、現地時間、夜11時29分、クイーンストリートのネットカフェから日記記入開始。12時前かかった。

安全のため、タクシーでホテルへ。5ドル。今回はインド人だった。やはりこちらの大学を卒業しているとのこと。昨日のタクシー運転手といい、日本のタクシー運転手のイメージとあまりにかけ離れた、インテリな会話そするので、事情を聞いてみると、こういうことらしい。 英語ができる、ということと、仕事で使える、というのが、まったく別物であることを、初めて理解できた。そして、自分は前者のレベルにとどまっていることを、痛感した。バングラディシュとインドからやってきた、二人のタクシー運転手に、教わったものは大きい。2日間で使ったタクシー代は、決して高くない。

2005年3月3日

朝6時起床。6時半チェックアウト。1日の宿代が戻らず、ちょっと残念。

朝7時のStageCoachでスカイシティーへ。3ドル60セント。すっかり使い方をマスターした。行き先がとてもわかりにくいが、ようするに、わからなければ、バスに乗る前に、運転手に聞けばいいのだ。こちらの人はとてものんびりしているので、みんな親切に教えてくれる。

7時過ぎには、スカイシティー到着。朝ごはんにアイスクリームをかじりながら、予約済みの長距離バスを待つ。ここに来て初めて、バスが時間通りに来た。さすがに長距離バスともなると、時間厳守なのか(笑)。

7時40分、スカイシティー出発。9時35分、無事、ハミルトン到着。3年間、一緒に授業した、なつかしのフィオナに再開。西洋風にちょっと抱き合ってみた。さっそく、新しい家を紹介してもらった。2週間後に引っ越すとのこと。1910年築の家。こちらでは、古い家ほど重宝される。ワインやウイスキーと同じように、古いほど味が出る、ということらしい。実際、古い家は家ごと、トレーラーに乗せて、移動することができる。ほとんどの家が1階建てなので、こういうことも可能になってしまう。このフィオナの家に限らず、こちらの人の家への愛着はすごい。家の壁塗りもフェンス作りも全部、自分でやってしまう。庭には多様な植物が花をさかせ、見ていて飽きない。同じような家は一軒もない。日本とはあまりにも違う。

10時ごろ、フィオナの両親の家がある、ロトルアに向け、出発。途中、あれこれと話が弾んだ。特に印象に残ったのは、次の2つの話。

ポッサムとコイについて・・・オーストラリアでは保護されているポッサム、日本では貴重とされる鯉はいずれも、NZでは害獣扱い。NZには肉食獣がいないため、外来種として持ち込まれたこれらは、爆発的に増えてしまって、在来種を駆逐する勢い。特にポッサムは、ハミルトンからロトルアに行く路上で、無数に車にひかれて無惨な姿をさらしていた。夜行性でドライバーが気がつきにくい上、ライトを照らされると硬直してしまうらしい。羊ばかりの風景に飽きると、地元の人は、惹かれたポッサムの数を数えて暇つぶしをするとか。南無・・・

強い日差しについて・・・到着翌日から感じていたが、とにかくこちらは日差しが強い。紫外線の量は日本の7倍というのも納得できる。日陰に入ると寒いのに、日向に出ると、じりじり焼け付くように感じる。オゾンホールは南極地方で特に破壊が激しいため、ニュージーランドでは、その影響が特に大きいのだとか。皮膚ガンで亡くなる人も多いらしい。環境破壊はこちらでは、日本以上に深刻な問題である。

12時半ごろ、ロトルア到着。初対面である外国人の家を訪問するのは生まれて初めてで、とても緊張した。が、フィオナ同様、とても親切にしてもらった。家の2階のテラスで、ピザとサラダをご馳走になりながら、見渡す限りの山々、目の前に広がる花や植物、足元によってくるゴールデンレトリバー。なんと豊かな生活なのだろう。

1時ごろ、フィオナの両親の家を後にして、観光地ロトルアへ向かう。

ロトルアは温泉で有名なところ。日本の草津温泉のようなイメージで、豪快に温泉が吹き上がっているのは絶景だ。

この温泉のおかげかどうか、このあたりは昔からマオリ族の勢力が強かったところで、今もマオリの文化が色濃く残っている。ここにあるマオリ博物館であるMaori Arts & Crafts Instituteを訪問。マオリ族の集落をそのまま博物館にした作りになっており、生活の様子をより理解することができた。ここは博物館であるだけでなく、実際にマオリの工芸技術を教える専門学校にもなっていて、制作過程を見学することができた。

3時頃にロトルア出発。5時頃にハミルトン到着。旦那さんと合流。さらに1時間ほどをかけてラグランビーチへ向かう。景色のよさとサーフィンで有名なところらしく、景色がとても綺麗だった。なによりも、ほとんど人がいない。高台から見下ろす180度の海岸線の絶景を独り占め。ビールとFish and Chipsで乾杯。曇っていて少し寒かったが、それでも、悲しくなるくらい、心満たされた時間だった。

2005年3月4日

6時50分、フィオナ宅で起床。フィオナは旦那さんを仕事に送るため出て行ってしまい、1時間ほど一人になった。少し外に出てみたが、日本より穏やかなせみの鳴き声と、雨上がりの夏の朝の空気が、とても気持ちがいい。

そうするうちにフィオナが帰ってきて、お茶を飲みながらうだうだしているうちに9時半。ブランチに出かけよう、というので、荷物を置いて出発。

15分ほど歩くと、おしゃれなカフェに到着。街中ではほとんど見かけなかった地元の人たちが10人くらいあつまって、朝からお茶を飲みながら、しゃべっている。散歩に連れてこられた犬が暇そうにあくびをしている。

フィオナのお勧めのままにメニューを注文。甘いシロップがかかったフレンチトーストなのだが、パンはさくさくしているし、ベーコンはカリカリだし、バナナも外を軽く焼いてあり、初体験の味。シロップの強烈な甘さと、バナナのほんのりした甘さと、フランスパンのほのかな塩味と、ベーコンの濃厚な味が、バランスよく絡み合っている。今回の旅行で食べた、一番美味しい食事となった。

日本ではなかなか相談できないことを、あれこれ話した。いろんな人とたくさん話した中で、一番貴重な会話となった。

ひとしきり食べてしゃべって、10時半ごろ、きれいな公園があるから、とハミルトンガーデンへ。緑豊かなワイトモ川を眺めながら、ウォーキング専用のレンガ敷きの遊歩道を歩く。しばらくすると、景色が公園の中へ。少し汗ばんでくると、木々がうっそうと茂ったところに道が入っていき、変化があって飽きない。途中に出会う地元の人と、気楽に挨拶を交わす。フィオナはこの道を毎日歩いているらしい。うらやましく思った。

1時間ほど歩くと、ハミルトンガーデンに到着。ガーデン、というよりも、広大な植物園、といった感じで。とにかく広い。テーマのある庭園だけでも、日本庭園、中国庭園、インド庭園、イギリス庭園、アメリカ庭園といった感じ。それぞれの出来がとてもよい。たとえば、日本庭園は浦和市との友好親善として贈られたもので、本格的だ。

ほかにも、熱帯植物園、砂漠植物園、バラ公園、巨大物公園(木やテーブルが馬鹿でかい)などなど。公園内だけで1時間ほど歩いたのだが、遊歩道同様、飽きない。しかも、すべて無料。地元の人が歩いているだけでほとんど人もいない。作業に従事している人のほうが多い。

こういった充実した環境を支えているのは、社会福祉制度のおかげなのだそうだ。消費税率だけとっても12.5パーセントと格段に高い。しかも日本と同じような国でありながら、人口は大阪市なみの400万人と少ないため、仕事に就くことも難しい。必然的に収入も低くなる。人々の生活は日本に比べて、経済的には圧倒的に厳しい。電化製品や車などを見ていると、それを強く感じる。

それにもかかわらず、ここでの暮らしを見ていると、うらやましく思えて仕方がない。お金がないなりに、自分でできることは自分でやっているし、無駄遣いしないように、工夫もしている。なによりもそういう生活設計を楽しんでいるし、自分たちの国や暮らしに誇りを持っている。一言で言えば、Slow Life, Rich Life。ここには、日本にないものがたくさんある。

9時半に家を出てから、3時間経過して、そろそろ家に帰りたくなってきた。散々歩いてきたのを戻らないといけないのかーと少し憂鬱になっていたのだが、なんと、公園から出て、道路を渡ると、そこがフィオナの家だった! 知らないうちに家の周りをぐるりと一周していたらしい。12時半、フィオナ宅へ帰宅。

午後、CountDownという地元のスーパーに連れて行ってもらった。海外旅行に行くと、いつもこの手のスーパーに行く。日本との違いがわかりやすし、みやげ物屋で買うよりも、はるかに物価が安い。利用しない手はない。

ニュージーランドのスーパーマーケットの印象は、パンや乳製品の種類が圧倒的に多いこと。この2つのだけで、巨大な店の壁2面分を使っていた。食パンだけでも、生地の種類、ゴマなどが入っているかどうか、厚さ、など、多様な種類がある。日本のパンは柔らかすぎて、食べた気がしないし、消化がよすぎて太りやすい、とはフィオナのコメント。

ここでは、フィオナお勧めのワイン2本(31ドル、22ドル)、TimTam×4、お菓子3種類ほどを購入した。合計70ドルほど。帰りのガソリン代に33ドル。トータル約100ドルの出費。

2時ごろまで周辺をうろうろして、いよいよ帰国の途へ。空港まで送ってもらった。2時半に出て、着いたのは5時半。ひたすら牛と羊と馬が繰り返し出てくる景色も、最後となると少し、名残惜しい。バスで帰るといっても、送ってくれるといって聞かない親切がとてもうれしかった。本当は一緒に食事をしたかったが、友人とディナーがある、ということで、ビールで乾杯してお別れ。

6時半、チェックイン。免税店で両親への土産として、蜂蜜を購入。30ドルほど。

8時ごろ、無事、飛行機に乗り込み、これで旅行も終わりだなぁ、と思っていたところ、隣に座った66歳という年齢のおじいさんが話しかけてきた。

"Are you Japanese?"

はい、と答えると、このおじいさん、怒涛のように話始めた。要点をまとめると、以下のとおり。 8時30分、飛行機は離陸。しかし、さらに、おじいさんは語り続けた。 66歳なのに、この意欲。こんな年のとり方をしたい、とすさまじい勢いで話し続けるおじいさんの話に耳を傾けながら、思った。8週間の語学学校を終えて、一緒に勉強した仲間や先生たちに渡したという作文をもらったので、少しだけミスを手直しして、ここにのせておく。どこかでこの文章を見つけてもらえるとうれしいのだが。

Dear Friends

Everytime, beginning is the same for everyone, but ending is different for each one. When you came to this language school, you must have had hope and anxiety. When you will finish this school, however, some of you will feel fulfilled, others may have regret, or feel nothing.

This is the same for your life. When you were born, you appeared in this world with the same shape, but the way of ending is individually different. You are very young. A lot of things will happen to you in your life. I hope that you will achieve a happy end in your life. An old soldier has just gone away. I am very pleased meeting you all. Thank you !

Love

Yutaka Harada


9時半ごろ夕食。食事が出てくると、おじいさんの関心もそちらへそれて静かになった。疲れていて、すぐに寝てしまった。

2005年3月5日

朝4:20、韓国インチャン空港着。ニュージーランド時間では8時なので十分すぎるほど寝ている。4時間、時計を戻すので、妙な感じ。

この空港が誇る充実した設備、インターネットやホテルは、すべて朝8時からしか使えない!店もほとんど閉まっているし、お金も使いたくないので、することがない。顔と足を、誰もいないトイレで洗ったら、本当にすることがなくなってしまった。

とはいえ、飛行機で8時間以上も寝ているので、眠くもならないので、清掃の人以外は、ほとんど人もいない空港のロビーを、運動もかねて30分ほど歩いた。そうすると程よく疲れたので、5:30〜6:50まで、待合室で寝た。いろんな国籍の人が寝ており、さながらインターナショナルなホームレス状態。

7時ごろに、待合室の無料ネット端末が開いたので、これを打っているところ。人目を気にせず、9時半前まで、延々と日記の整理を続ける。2時間以上も、猛烈な勢いでキーボードを打ち続ける姿は、かなり異様に映ったことだろう。

9時半に大慌てで、乗り込み、9:50無事、出発。11:30過ぎ関空着。2時すぎに無事、帰宅。

■ 旅行を終えて : 次回への反省

【会計報告】

  1. ルックJTB旅のアウトレット コリアンエアーで行く オークランド6日間・・・12万7550円
  2. 現地で使ったのは6万7千円。関空往復バス代などを入れて、総額約20万。
  3. その他・・・67000円=832NZドル(空港の方が、都心の銀行よりレートがよかった)

    【内訳】

    交通費・・・$187
     エアバス$15 タクシー5回$73 バス5回$15
     周遊バス$30 ハミルトン行きバス$21 ガソリン代$33

    入場料・・・$125
     スカイタワー$18 動物園$16 MOTAT$10 博物館ショー$15
     水族館$26 プラネタリウム$12+6 マオリ村$22

    土産代・・・約$400
     Tシャツ12枚$120、ワイン2本$54、アクセサリ×2$85、コースター$32
     TimTam15こ$37.5 蜂蜜×2$30 歯磨き×2 トランプ×1 お菓子×3

    食費・・・約$60

    その他・・・約$60
     空港利用料$25、テレフォンカード$5、ネットカフェ$6、郵便代$10 など

記載 2005.03.12


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