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2003年2月11日

やや足に張りを感じるものの、心地よい目覚め。例のごとく、空腹なので、バイキングをほおばる。昨日のパンが役に立ったので、今日は5つほどお昼用に・・・

無駄な歩きを避けるために、まずはタクシーで一気にリトルインディアのはずれへ。龍山寺到着。以下、スリ・ヴァダパティラ・カリア・マーン寺院/千燈寺院/スリ・スリニパサ・ペルマル寺院/スリ・ヴァラマカリアマン寺院/観音堂/スリ・クリシュナン寺院/サルタン・モスクと見学しながら、MRTブギスへ。

いずれも観光客相手ではなく、シンガポールに暮らす人々の心の支えとなっている場所。外観以外ではとてもシャッターを切ることができなかった。

Temples in Singapore


千燈寺院

派手な色彩の大仏。仏様の肌は肌色、衣服は黄色。ちょうどタイの修行僧を思い出させる姿。土台部分は、仏陀の生涯がジオラマなっており、ちょうど大仏の周りを一周するようになっている。

スリ・ヴァダパティラ・カリア・マーン寺院

工事中だった。帰ろうとすると、インド風の男性が、隣のビルを指さす。ここに入れ、ということらしい。怖かったが、そのまま入る。エレベーターに乗せられ3階に行くと、本尊がまつられていた。工事中なのでここの待避しているらしい。上半身裸の僧侶らしき人が熱心に祈っていた。その傍らにいる男の人が、ここで祈れ、そこには入るな、と指さす。冷や汗をかきながら、祈った。あぁ、ヒンドゥー教の勉強をもっとしておくべきだった。


スリ・ヴァラマカリアマン寺院

一番、活気があった。観光客も多く、唯一、ほっとしてして見学できたところ。ちょうど儀式の最中らしく、ヤシの実をたたき割ったり、牛乳10パック以上を惜しげもなく、仏像?に注ぎかける僧侶の姿などが見られた。改めて、ヒンドゥー教への知識のなさを残念に思った。

Sri Veeramakaliamman Temple


観音堂

中国系の人々が多数来ている。多数の人がおみくじをひいている姿は神社に近い。が、本尊は千手観音で金ぴか、ガラスケースの中に入っている。本尊をなかなか間近に見られない日本との違いを感じた。

おみくじをひいてみたかったが、雰囲気に圧倒されてしまい、あきらめた。

このあたりで正午。ひたすら歩いたため疲労し、また、寺院を見続けたため圧倒され、感覚が麻痺してきた。さらに暑さも手伝い・・・結局、ブギス駅前の西友に逃げ込む。日本的な雰囲気が懐かしい。最上階の待合いスペースみたいなところにあった椅子に座り、休憩。朝のパンとコンビニで買ったスポーツドリンクで昼食。周りから白い目で見られた。そう、シンガポールでは、こういう形の食事は場合によっては罰金なのだから(ここは大丈夫だった・・・のかな?)

1時間ほど休むと元気になったので、活動再開。ブギスストリートへ。


ブギスストリート

シンガポール版・一番にぎやかな商店街。高架下商店街、といった雰囲気。古き良きシンガポールが残っている場所。品質はともかく、めちゃくちゃ活気がある、そして安い! Tシャツは4枚10ドル=700円だった。タグにJapanと書いてあるのがご愛敬。日本製と書いた方が高級に見える、ということらしい。次来るときは、ここでもっと時間を使いたい、と思った。おみやげになりそうなものを、ここで大量に購入。荷物が一気に重くなった。


サルタン・モスク

ブギスを離れる前に、もう1カ所、行っておきたい場所があった。それがモスク。イスラム教寺院。今まで一度も見たことがなかったので。訪れると、そこはアラビアンな雰囲気。ヒンドゥー教寺院でも靴を脱ぐことを要求されたが、ここではさらに、手洗い場があって、手足を洗うことを要求された。そして、中に入ろうとすると・・・拒否された。そう、どこから入ろうとしても、ここはダメと身振りで言われてしまい、ついに入れなかった。しかし、外から中の様子をのぞくことはできたので、雰囲気は味わうことができた。イスラム教の神秘的な余韻を感じつつ、移動。次なる目標は、日本人に一番有名な、マーライオン。


13:30-14:00 マーライオンパーク

あまり興味はなかったのだが、帰国後の証拠写真のために、訪問。マーライオンパークよりも、その途中で通った、ボートキー周辺の洗練された都会の雰囲気が印象に残った。シンガポールが自称先進国を名乗るのもうなずける気がした。

マーライオンパーク。日本人観光客がひっきりなしに来ていた。写真を撮ってもらう人に事欠かなかった。以上。暑さも絶好調の2時。めまいがしてきたのでタクシーで国立歴史博物館へ。


国立歴史博物館

入場4ドルで映画に+1ドルだったが、この映画がよかった。タイトルはThe Singapore Story。シンガポールの歴史をおじいさんと孫娘が対話しながら語っていく、というスタイル。3D眼鏡をかけてみる。中に入ると、地元の小学生が1クラス分来ていて、大騒ぎ。両隣には先生らしき人が座っており、子供にしきりに注意していた。話しかけようかな、と思ったら映画がはじまった。

USJやディズニーランドに匹敵する、派手なSFXを使った映像が流れる。イギリス空軍を追いかけ回して、ついにそれを撃墜する戦闘機。それは・・・日本空軍のゼロ戦。しばらくすると立体画像の軍服姿の男性が出てきて銃剣で『えいや〜』と言いながら観客の方を突き刺す。生徒はきゃーきゃーと大騒ぎ。この軍人はもちろん、日本陸軍兵士。とどめは、山下将軍。イギリス軍にYes or Noと降伏を迫ったので有名な人物。ここシンガポールでは悪の象徴。度派手な映像が続いた後、日本陸軍が行った虐殺のフィルムが次々と紹介される。

その後、戦後のシンガポールの歴史も紹介されたが、心苦しかった。映画が終わって、子供たちがはしゃぎながら出ていっても、まともに視線を合わせることが出来なかった。

映画が終わって、館内の展示をゆっくりと見た。シンガポールの歴史を紹介する20このジオラマがあった。子供たちは10人くらいのグループに分けられて、館員の解説を聞かされていた。半分以上は聞いていなかったけど。一番、この説明を熱心に聞いていたのは他でもない、私だったのは言うまでもない。

Singapore History Museum


アルメニアン教会/セント・アンドリュース教会

前者はギリシャ教会。校舎はカトリック教会。いずれも完全にオープンになっており、自由に入れた。しかし、中にはだれもいなかった。ヒンドゥー教・イスラム教・仏教・道教と各寺院を見てきたが、一番建物の規模が大きく、一番開放的、一番人の匂いがしなかった場所でもあった。

これにて観光予定終了。あとは土産購入を残すのみ。夕方5時にホテル着。荷造りをしてからシャワーを浴びる。すっきり。チェックアウトをすませて荷物をフロントに預けて、ホテル隣の高島屋へ。


18:00-20:30 高島屋散策

地下の食料品売り場がおもしろい。もちろん、日系デパートなので、日本の商品もたくさんあるが、半分くらいで、あとは、オーストラリア・マレーシア・インドネシアといった、周辺諸国からの商品がたくさんあった。シンガポール産、というものがない! 全部、輸入品。都市国家ならではの奇妙な光景だった。

ここで、プラウンロール(エビ春巻き)とカヤジャム(ココナッツと生卵のジャム)を大量に購入。かさばるので、いったん、ホテルに戻り、これだけ荷物の中に入れる。

再び、高島屋へ。食料品以外のものをあれこれ散策。書店や贈答品コーナーなどを丁寧にみたが、シンガポールならでは、というものがほとんどなく、がっくり。

8:40にホテル集合。ツアーの終わりが近い。このツアーで唯一の強制連行=免税店DFSギャラリアへ連れて行かれた。が、外に自由にでれたので、向かいのFar East Plazaで買い物。DFSの半額〜1/3くらいの値段で、さらに怪しいみやげを40ドル分購入。みやげものは結局、ブギスで40ドル、高島屋で91ドル、Far East Plazaで40ドル、空港で残金処理のため11ドル、という合計約182ドル=約10000円ほど。改めて、安いと思った。


22:50-23:40 チャンギ空港散策

世界一の空港と言われている。とても過ごしやすい。インターネットも2ドルで利用可能。ただし、やはり全体的に割高。できることは限られる。

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